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第2回電王戦を機に将棋を指すようになりました。棋力は全く上がりません。 主に大盤解説会の話題。

第2期電王戦 二番勝負 第2局 現地大盤解説会に行ってきた

電王戦もこれでおしまいということなので姫路に行ってきた。
対局の結果は既報の通り PONANZA の勝ち。
動画は 第2期電王戦 二番勝負 第2局 佐藤天彦叡王 vs PONANZA から閲覧できます。


駅から世界遺産 姫路城が見える。

姫路について詳しく下調べをしていなかったのだが書写山には行ってみたかった。
三月のライオン(映画)のロケ地でもあり、それ以前にはラストサムライのロケ地にもなっている。


さくっと登ってすぐに着くと思っていたが、ロープウェイに乗った後に15分ほど山道を歩く。
5月とはいえ姫路は暑い。

ラストサムライは、うろ覚えの記憶では最後に剣と銃の戦いとなって古い価値観の侍が打ち破れるというものだったはずである。
電王戦の最後の場が姫路というのは何かを示唆していたのだろうか。

なお書写山をゆっくりと堪能したいのであれば3時間ぐらいは見ておいた方が良い。
姫路駅から行って、登って、見て帰ってくるのに最低でも2時間はかかる。

土曜の朝、大盤解説会まで時間があるので姫路城まで行ってみる。
対局会場がどこなのか知らなかったが行ってみたら、あっけなく見つかる。

姫路は快晴。気温も高い。姫路城が白い。


姫路城の入城口の手前にある迎賓館が対局場だった。
写真左の白い建物。

翌日に撮影した迎賓館の入り口


裏側にまわり姫路城を見上げる。

 
取材の方たち。mtmt 氏の姿も確認する。


こちらは姫路城天守閣から見下ろした風景
真ん中右に映っているのが対局場

その後、お昼ごはんを食べて大盤解説会場に向かう。
着いたのは11時40分ぐらいで既に私の前には20人ほど並んでいる。
最終的には250人ぐらいの観客が大盤解説会に来ている。運営さんは想定外らしく、観客用差し入れおやつ(森永ラムネとブールミッシュのお菓子)が足りなくなるかもしれないと心配している。


福崎九段と伊藤女流二段で解説会が始まる。

福崎九段の解説会は初めてで楽しみにしていた。
(いずれ、ねこまど将棋チャンネルに来てもらいたいと思っている)
伊藤沙恵女流二段は3回ほど指導対局を受けたことがあり、居飛車振り飛車どちらも指しこなす受けの棋風はいつも参考にしている。ファンである。
だから、この二人が大盤解説で、電王戦も最後でということで来ない理由が見当たらない。

13時に始まった大盤解説会は20時ぐらいに終了。
しかし、本当にあっという間。終局直前以外はずっと笑っていた。本当に楽しい。
序盤中盤と福崎九段のペースで進むものの、要領を得た伊藤女流が福崎九段のボケを一刀両断にするという終盤に。放送が無いのが残念。
ほとんど指し手の解説はしないのですが、時折、大盤を使う時にはさすがの元タイトルホルダー九段だけあって説得力がある。あの口調に騙されてはいけない。相当の回転の速さだ。


途中から永瀬六段、中澤女流初段も会場に。
軍曹はいつも通り。中澤女流はニコニコしていて可愛らしい。


4人になっても福崎ペース
終局も4人で見守る。


投了後、永瀬六段も言葉が出ない。自分の負けより辛そうな雰囲気だ。
酸いも甘いも噛分けた福崎九段は達観の域だろうか。暗い雰囲気になりそうなところを明るい口調で会場を和ませる。

かつての電王戦で棋士が負けた際にも、いわゆるお通夜のような雰囲気になったことがある。
ニコ生の画面からも伝わってきた。
大盤解説会では「電王戦は刺激的」と福崎九段は再三語っていた。
「今までトップ棋士だけ表に出て、それ以外は新聞の片隅にさえ出ない存在。そんな将棋界が電王戦によって照らされるようになった。これが良いのか悪いのか分からない。コンピューターに負けたことで見限るファンもいるかもしれない。でも、これがきっかけで将棋に興味を持ってくれるかもしれない。だから棋士は頑張らなければいけない。」(概略)
と、福崎口調で語る。

電王戦が終わるのであれば、もう、このお通夜のような雰囲気が来ることはないのだろう。
これが良いのか悪いのか、私にはよく分からない。
ある種の一体感を持って喜怒哀楽の感情を共有するという場が永久に失われた可能性だってある。
いずれ時間が回答を見つけ出すであろう。

 
大盤解説会が終わると夜になっていた。
お腹が空いたので夕飯を食べに行った。記者会見は最後のほう少しだけ生で見た。TSはまだ見ていない。
叡王戦はタイトル戦になるという。また一つ、観る楽しみが増えた。

将棋は日本の伝統文化との佐藤会長の発言が聞こえる。
対してドワンゴ川上会長はニコ生のインタラクティブ性と将棋の相性を説明している。
私がまだ少しだけ両者の意見の食い違いを感じてしまう。それは伝統という言葉の響きと、ニコ生が持つ大衆性とのギャップに私自身がしっくり馴染んでいないからだろう。
電王戦のエンディングロール 「コメント協力 エンドユーザーの皆様」に対する将棋連盟としてのアンサーは何になろうだろうか?
これも時間が回答を見つけ出すであろう。

電王戦は終わったばかり。
今はまだ二元論的な話題ばかりだが、いずれ色々な事の咀嚼が進むであろう。
自分の中でも、世の中としても。

そんなことを考えながら新幹線で眠りについた。
私はまだ将棋に興味を持っている。


疲れた!でも楽しかった!
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