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第2回電王戦を機に将棋を指すようになりました。棋力は全く上がりません。 主に大盤解説会の話題。

第9期マイナビ女子オープン 大盤解説会に行ってきた

陣屋に行ってきた。その感想を少し。


「加藤桃子の独り舞台だ。」

将棋は先手・振り飛車の室谷のペースで進む。
解説陣のプロ棋士も先手優勢で見解が一致している。
でも、勝負は加藤が勝った。

対局終了後、対局者の二人はたくさんの観客が待つ大盤解説会場に足を運ぶ。
対極に負けても、嫌な顔せず、客に笑顔を見せなければならない。
酷な仕事だが、それがプロだ。


室谷はぎこちないながらも笑顔を見せながら、観客にお礼を述べる。
初のタイトル戦の初戦。
でも、もう緊張感は見受けられない。
悔しさは、もちろん、あるだろう。
それでも、室谷はクールビューティーでありながら、滑稽な表情を見せる、いつもの室谷の姿を見せている。


加藤は、
開口と共に泣き出すのではないか?感じた。
少しだけ、ほんの少しだけ最初の言葉に詰まり、しかし、二言目からはスムーズに本局の難しさを語った。
最後の勝負術で加藤は勝った。薄氷を踏む思いだったのだろう。もしかしたら、まだ緊張が解けていないのかもしれない。
そう思った。だが、そんな勝負は今までも数多くあったはずだ。多少の盤上のことで彼女の心が揺らぐことはない。

では、何が?

加藤は、対局相手・室谷の心情を慮って、いや、室谷の心情を感じすぎるほど感じてしまい、その大きさに耐えられなくなったのだ。
今、室谷は許容範囲を超さんばかりの悔しさにあふれている!
加藤はそれを一人、一心に受けているのだ!

考えすぎかもしれない。想像しすぎかもしれない。でも私の直感はそう言っている。

この考えがよぎった後、私は自身のカメラマンとしての未熟さに気がつく。
私は室谷の奥底に潜む感情を写し撮ることができていない。
ただ単純に対局に励んだ美しき女性を撮るという事しか意識していない。

もう二人の対局者は完全にプロの顔、すなわち客に向ける顔に戻っていた。
あとはサーヴィス・ショットである。

彼女はほんの少しだけ、私たち観客にヒントを与えてくれたのではないか?
「ここに気が付かないと、将棋は楽しめないわよ」
この対局を楽しみにして解説会に訪れた多くの観客に向けて、もっと将棋を楽しむヒントをくれたのではないだろうか。
やれやれ、最初から最後まで、加藤の手のひらの上じゃないか。

「加藤桃子の独り舞台だ。」


酒場でハイボールを傾けながら、私はこんな話を空想した。


(失礼ながら敬称等略)



 


大盤解説会、楽しかった!
私はどちらの応援という訳ではないのだけれど、周りに室谷ファンが多く、また判官びいきなので室谷さん側で見ていました。負けてしまいましたけど、来週も頑張って欲しいです。

今日も疲れた!
でも陣屋は近いからいい!
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